カテゴリー「ComicStudio使い方」の記事

2010年1月31日 (日)

コミスタの画像出力

ComicStudio4.5の紹介もままならぬままもうすぐ2月です。

またボチボチ4.5のことも紹介していくとして、そのまえにコミスタで描いた原稿を編集や印刷所とやり取りする際に見落とされがちな部分のことについての説明記事をあげます。

コミスタで作成した原稿を出力した画像ファイルの容量は、できれば小さい方がいいです。ネット経由で送るにしても、その方が送りやすいメリットがあります。この、ファイル出力の時に容量を少しでも抑えるために抑えておきたいのが出力の際の[色深度]です。

コミスタで描いた原稿を画像ファイルに出力するときは
  ・[ファイル]メニューから[書き出し]-[画像ファイル(寸法指定)]を選択
  ・表示された[画像のエクスポート]ダイアログで設定後[ok]せクリック
の順番で操作をしますが、この[画像のエクスポート]ダイアログで見落としがちなのが[色深度]の指定なのです。
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モノクロの原稿を出力するときは、ダイアログの[色深度]で[モノクロ]を選びます。ここで[最適な色深度を自動判別]しても良いのですが、アシスタントさんへの指示用にカラーレイヤーを作成していたりするとここでカラーが選ばれてしまうので、最初からモノクロにしておいてよいと思います。

なぜ、ここでモノクロを選ぶといいのか。
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全く同じ原稿を[色深度]を変更してTIFF形式で出力したファイルが↑これです。

原稿0001はカラーで3640KB/グレーで1551KB/モノクロで1345KBと容量が変化します。原稿として見た目は全く同じです。ファイルの保存モードがカラーかモノクロかのちがいだけ、なのです。

そして、原稿0002は描き込みが少ない線のすっきりした原稿なのですが、カラーで3743KB/グレーで1490KB/モノクロで520KBまで容量が圧縮されます。4コマ漫画など、タチキリのコマがない原稿では顕著に容量が少なくできるでしょう。

これは画像ファイルの格納方法によるもので、原稿としてはまったく遜色ありません。それなら容量の少ない方がいいですよね。

さらに、フォトショップ形式で保存をする場合は、色深度を[モノクロ]にするメリットがもうひとつあります。
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psd形式でレイヤーを1枚にまとめて保存する場合も色深度を[モノクロ]にした方が容量が少なくなるのは同じです。それともう一点、トーンレイヤーを含む原稿の場合、色深度が[カラー/グレー]だとトーンにアンチエイリアスがかかります。完全に白黒2値の出力を行いたい場合は色深度を[モノクロ]に指定する必要があります。

出力する色深度は印刷所や編集さんに指定されることもありますので、よく確認と相談をした上で、出力の際は解像度などだけでなく、色深度にも気を配ってみてください

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2010年1月 7日 (木)

【ComicStudio4.5紹介】パース定規、強化!

ComicStudio4.5の新機能というよりも、機能強化部分ではあるんですが、結構気に入っている機能がこれです。

パース定規はコミスタを語る上で重要な機能の一つですが、このパース定規、従来ペンツールや消しゴムツールなどに対応しているだけだったのが、ComicStudio4.5では図形ツールにも適用ができるようになりました。
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ずばり、こんな感じです。

パース定規が適用できると、その便利さが身にしみるのが[楕円]ツールや[多角形]ツールです。パースにあわせて円を描くのって結構大変だったりもしますが、もうそんな心配もいりません。

パースに合わせて円を描いたりする場合は、ひとまず対角線の始点と終点を決めて円の大きさを決めて、その後マウスポインタを移動してどの方向の消失点に図形を合わせるか選びます。もちろん[Ctrl]を押下しながら中心点から円の大きさを設定することもできますよ。
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こういった図形の描画が簡単に行えるようになると、天井の円い蛍光灯やアールのきいた窓枠なんかにも活用できそうっす。

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2010年1月 5日 (火)

【ComicStudio4.5紹介】[隙間にしみこむ]オプション

今日、ComicStudioが4.5にマイナーバージョンアップしました。もちろんこれまで通り無料で4.x分はバージョンアップが可能です。

昨年の春にIllustStudioが発売されて以来、怒濤のマイナーバージョンアップを行って、2010年1月5日現在IllustStudio1.1に進化中ですが、そのなかで「この機能もComicStudioに追加されたらいいのになあ」と思う機能が結構ありました。

正直、次のメジャーバージョンアップまでお預けなんかなあと思っていただけに、今回のマイナーバージョンアップは嬉しい限りです。

少しずつComicStudio4.5のバージョンアップのポイントを紹介しておきますね。

■「隙間を閉じる」強化
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ComicStudioでは、ちょっとくらいなら線が閉じられていない状態でも[塗りつぶし]ツールで塗り漏れを防ぐツールオプション[隙間を閉じる]があります。ただ、この作例の様な線が密集している状態でオプションをONにすると
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髪の毛の先の部分が「隙間」と見なされて、色塗りが行われなくなる場合がありました。オプションをOFFにすればいいだけの話なんですが、このオプションがさらに詳細に設定できるようになって、この「隙間誤認」を回避できるようになったんです。
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[隙間を閉じる]オプションの横にある[細い領域にしみこむ]ボタンをクリックしてオプションをONにすると
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髪の毛の先にまで塗り潰しができるようになりました。
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あとは[閉領域フィル]ツールなどを使って、塗り潰しを素早く行うことができます。

この機能の他にも今回のComicStudio4.5で追加されている機能もありますので、また紹介していきます

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2009年9月26日 (土)

【極!ComicStudio】15_Vistaの準備編

[極!ComicStudio]は以前、FilnというSNSで連載していたComicStudioの機能をさらに詳しく使い込んでいくための講座です。このBlogに転載しましたのでご活用ください。基本的な使い方はhttp://tech.clip-studio.com/howto/comicstudio/indexにも掲載されています。

さてさて、極!ComicStudioはひとまずこれでおしまい。最後の極はコミスタの外のお話。もう新しいパソコンだとWindowsはVistaになってしまっている世の中になってしまいました。このVistaを使う上で、ペンタブレットの設定がコミスタの使い勝手を大きく作用するんです。「極!ComicStudio」最終回はVistaでコミスタを使う時の設定を極めてみましょう。

■ペンが使いにくい?

WindowsVistaをそのままの状態でペンタブレットを使うと、コミスタがちょっと使いにくいと感じたことはありませんか?ペンを操作するとポインタの部分に円のアニメーションが表示されたり、ずっとペンを同じ場所においているとダイアログが表示されたり。

実はこれ、ペンタブレットの動きでOSやブラウザーの操作を行ったりできるようになったWindowsVistaの新機能なんです。この機能自体は便利な者なんですが、コミスタを使う時にはちょっと控えてもらいたいなあと思ったり。そこで、ペンタブレットの機能をコミスタが使いやすいように設定し直してしまいましょう。

■コントロールパネルを開く

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WindowsVistaでコントロールパネルを開いてください。そこに[ペンと入力デバイス]というアイコンがあるのでダブルクリックして[ペンと入力デバイス]ダイアログを開きます。

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[ペンボタン]の[ペンボタンを使用して右クリックを操作する]のチェックを外し、このダイアログに[フリック]が表示される場合はこの[フリック]のタブも選択します。Windows Vista Home Premium以上のグレードのVistaではこれが表示される(はず…)です。

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[フリックを使用してよく実行する操作を素早く簡単に行う]のチェックボタンをOFFにします。これでフリックの機能がOFFになるので、ペンの反応もスムーズになります。

ついでに、ペンをクリックした時に出てくるポインタを囲む丸い円のアニメーション表示もOFFにしてしまいましょう。[ポインタオプション]のタブを選択します。

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[動的な情報]の項目をすべてOFFにしてしまえば、カーソル周囲のアニメーションも表示されなくなります。

これで、コミスタで絵を描く時もスムーズに行えるようになります。ちょっとした準備でVistaでのペンタブレットの使い心地が変わってくるので、この設定は忘れずにしておきましょう。

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【極!ComicStudio】14_描画ツール応用編

[極!ComicStudio]は以前、FilnというSNSで連載していたComicStudioの機能をさらに詳しく使い込んでいくための講座です。このBlogに転載しましたのでご活用ください。基本的な使い方はhttp://tech.clip-studio.com/howto/comicstudio/indexにも掲載されています。

コミスタのツールで使ったことのないもの、ありませんか?特にツールボックスの下半分(笑)。「極!ComicStudio」14回目はコミスタならではの[ぼかし][覆い焼き][焼き込み]ツールについて極めてみましょう。

■[ぼかし]ツールの使いどころ

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[ツール]パレットの下の方にあるツール群、これらはアナログの概念ではなかったものですし、使わなくても作画はできます。が、ここにあるツール、使わないでいるのはちょっともったいない話です。最初は[ぼかし]ツールを見てみましょう。

一般的な使い方としては、グレーまたはカラー対応レイヤーで画像をぼかすために利用するツールです。別に説明するまでもなく効果はすぐに想像できるものでしょう。

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しかし、ここであえて2値レイヤーで[ぼかし]ツールを使ってみます。

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アナログコピー機でコピーを繰り返したような効果です。うまく使うとペンタッチを丸い感じに変化させることもできますよ。

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微妙な違いですが、やっぱりこの微妙な違いが重要だったりしますしね。

■[覆い焼き]ツール・[焼き込み]ツール
覆い焼き、焼き込み、いったいこれってなんなんでしょう?というツールがこれ。デジタルのツールになれていない方は「なんじゃこれ?」と思ってしまうかも知れません。両者ともグレーかカラー対応のラスターレイヤーで利用します。でも、何も描いていない原稿に[覆い焼き]や[焼き込み]ツールを使ってもなにか描けるわけでもないし、変化がありません。

ちょっとここで、言葉の意味を説明しておきましょう。[覆い焼き]に[焼き込み]とは、もともと写真の現像で利用されてきた手法のことを指しています。ネガから写真を現像する場合に、写真の一部分だけを明るく、または暗く調整する場合に利用されています。

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[焼き込み]とは光をよりたくさんあてて画像をより暗くするもの。逆に[覆い焼き]は光を遮って画像を明るく残しておくもの。この理屈が判れば[覆い焼き][焼き込み]ツールの使い方が見えてきます。

まず、「より暗く」「より明るく」するためのツールなんですから、何も描かれていない部分で効果を出そうとしても何も変化がないのは当たり前ですね。

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そこで、まずはこのようなグレーに塗られた原稿を用意しておきます。

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グレーの上に[覆い焼き]ツールを使って描画したものがこれです。[覆い焼き]ツールでは金属的な光や光源を直接見ているような明るさを描くことができます。

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[焼き込み]ツールを使って描画したものはこちら。それぞれパターンブラシの色を白にして描くのと黒にして描けばいいんじゃないの?ということにもなるんですが、光の調整がパターンブラシなど通常のツールとは全く違っているのが判るでしょうか。重ねてなんども[覆い焼き][焼き込み]ツールを使用するとその効果はより顕著になります。

コミスタで漫画原稿を描く時にはグレーのままで利用することはあまり無いじゃん、という突っ込みが入りそうですが、実はこれらのツール、トーン表現で大きく力を発揮することができるんです。グレー対応ラスターレイヤーで光の表現を描画し、レイヤーのプロパティで[減色手法]を[トーン化]すると削りぼかしとは違ったトーンの階調表現ができます。

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こんな雲の表現も[覆い焼き]ツールを使うとらしい表現が手軽にできるようになったりします。もちろん本来の使い方でカラーやグレーを利用したイラストでもどんどん使いたいツールなんですが、ちょっと見方を変えると、トーンワークなどにも威力を発揮してくれる力強い味方なんですよ。

ちょっと見慣れない様なツールも、どういう仕組みのものなのかを知るとちょっとだけ身近に成るかも知れません。食わず嫌いにならないように、いろんなツールに挑戦して表現力を拡げてみましょう。

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【極!ComicStudio】13_トーンパターン編

[極!ComicStudio]は以前、FilnというSNSで連載していたComicStudioの機能をさらに詳しく使い込んでいくための講座です。このBlogに転載しましたのでご活用ください。基本的な使い方はhttp://tech.clip-studio.com/howto/comicstudio/indexにも掲載されています。

ComicStudio 4.0では[素材]パレットを活用したトーンワークで本当に様々なパターンを活用することができるようになりました。「極!ComicStudio」13回目は素材を利用したパターンの活用方法を極めてみましょう。

■トーンプロパティを活用する
トーンを貼るときは選択範囲を作成して選択範囲ランチャーで[新規トーン]を選ぶか、[素材]パレットからトーンアイコンをドラッグ&ドロップすればいいだけ。これがコミスタを使う上で基本的な方法です。でも、たくさんの小さな絵や背景にそのまま使えるようなパターンのトーンの場合、アナログでトーンを貼っていたときは「どこに」「どのトーンのパターンが」くるか移動や回転させながら貼っていたと思います。

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コミスタにも、「背景に使えそう」なトーンが満載ですよね。

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選択範囲を作成して、トーンアイコンをドラッグ&ドロップするだけだと、

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このようにパターンの切れ目がかかってしまって、自分の好きな場所にパターンを合わせて貼ることができません。コミスタで先にパターンを合わせた貼り方はできないんでしょうか。

■プレビューを活用
そこで、[プレビュー]を活用します。

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[素材]パレットにある[プロパティ]ボタンをクリックして、[プロパティ]ダイアログを表示すると、下の方に[プレビュー]があります。このチェックをONにすると

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トーンを貼る前に上下左右に移動または回転をしながら、自分の貼りたいパターンの位置調整を行えます。[プレビュー]のチェックがONになっている間は[ページに貼り付け]ボタンか[プレビュー]のチェックをOFFにしないと、他の操作が行えなくなるので注意してください。

この段階でパターンの位置調整が終わったら、[ページの貼り付け]をクリックしてトーンを貼り付けます。これでアナログトーンを貼っていたときのように、トーンの柄を貼り付ける原稿にあわせることができますね。それでは、今度はコミスタならではの方法です。


■トーンの柄そのものを調整
トーンを貼り終えたら[レイヤー]パレットに[トーン]レイヤーが作成されます。そこからレイヤーのプロパティを開きトーンの調整を行うと、[プレビュー]時には操作できなかった項目も操作できるようになります。

トーンの中にはこんなパターンのものもあります。[素材]パレットの[プロパティ]ボタンで呼び出したプロパティでは[倍率][明るさ][コントラスト]などの項目がほとんどグレーアウトで設定できないようになっています。

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しかし[レイヤー]パレットの[トーン]レイヤーから[プロパティ]パレットを呼び出すと

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先ほど操作できなかった項目がすべて操作できるように成ります。[素材]パレットからプロパティを操作するときは、アナログトーンを貼り付けるときと同じような調整だけでしたが、トーンレイヤーを作ってから[プロパティ]パレットで操作すると、コミスタならではの操作ができるようになります。

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トーンの柄を拡大してみました。アナログトーンではできないワザですね。ただし、[トーン種別]が[背景]に成っているトーンはラスタライズされたパターンを格納しているので、拡大するとジャギーが目立ってしまう恐れもあります。原稿で利用する前に確認しておいた方がいいでしょう。もちろん[通常]や[グラデーション]に設定されている網点や万線などの通常のトーンではジャギーが出る恐れはありません。

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[明るさ]を調整して、暗くしてみたり

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[コントラスト]を利用して、トーンを原稿に合わせて調整することも可能です。もちろん、画像の明るさやコントラストを変更した後でトーンのパターンを移動・拡大縮小・回転させることもできます。

トーンについての解説は第2回でも行っていますので、もう一度そちらも確認して、さらにトーンワークの幅を拡げていってくださいね。

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【極!ComicStudio】12_素材パレット編

[極!ComicStudio]は以前、FilnというSNSで連載していたComicStudioの機能をさらに詳しく使い込んでいくための講座です。このBlogに転載しましたのでご活用ください。基本的な使い方はhttp://tech.clip-studio.com/howto/comicstudio/indexにも掲載されています。

[素材]パレットを活用していますか?コミスタに最初から用意されている様々な素材はここで活用できるようになっています。「極!ComicStudio」12回目は[素材]パレットの中身を極めてみましょう。

■トーン
[素材]パレットで一番良く使う素材はトーンという方が多いでしょう。コミスタの数千種類に及ぶトーンは[素材]パレットにすべて登録されています。必要なアイテムを原稿上にドラッグ&ドロップするだけの操作なので、とても簡単にトーン作業が完了してしまいますよね。

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ここではいわゆる「網点」トーンなどの基本的なものから

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このような様々なパターンのトーンが用意されています。トーンはフォルダ階層にまとめられていますが、数が膨大なので、[お気に入り]フォルダを使って、いつも使うトーンをまとめておくといいでしょう。

■「素材カタログ(MATERIAL CATALOGUE)」を活用!
コミスタのパッケージの中には「素材カタログ」が同梱されています。このカタログはコミスタで利用できる素材をすべて網羅したカタログなのですが、ページにして320ページ以上のとても分厚いものです。しかし、これは本棚の奥にしまったりせずに、すぐ手に取れる場所に必ずおいておくべきです。なにしろ膨大な数の素材があるので、そこから自分の必要なものを捜すためにはカタログが本当に便利なのです。

カタログで捜した素材にはそれぞれ名前がつけられています。この名前で素材を検索することが可能です。トーンなどを捜すときには素材カタログでトーンの番号や名前を確認して、[素材]パレットで検索しておけばすぐに必要な素材を捜すことができます。

■検索
検索を行うためには、まず検索したい素材のフォルダを選択しておきます。もしフォルダの位置も判らなければ、[トーン]か[マテリアル]を選んでおきましょう。フォルダの階層を特定できれば検索スピードもアップします。

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[素材]パレットの[メニュー]ボタンでメニューを表示させて、[検索]を選びます。

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[検索]ダイアログで名前などの条件を入力しダイアログの[OK]ボタンをクリックします。[検索結果]フォルダに検索された素材が表示されます。

■自作トーンも[素材]パレットに

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ラスターレイヤーに描いた自分のパターンをトーン化すると、そのトーンも[素材]パレットに格納されます。判りやすい名前をつけたフォルダを作成して、トーンを登録しておきましょう。

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[素材]パレットの[トーン]-[ユーザー]フォルダが自作トーンの登録されている場所です。せっかく自分で作ったトーンなので活用しやすいようにお気に入りなどを活用しておきましょう。

■マテリアル
[素材]パレットで扱っているのはトーンだけではありません。[マテリアル]フォルダを開くと様々な素材が納められています。

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ComicStudioEX 4.0に搭載されている2DLTレンダリング用のサンプル素材や

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3D機能用のサンプル素材。

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フキダシの素材まで、[素材]パレットで一元管理することができるようになっています。特にフキダシ素材は[テキスト]ツール利用時のプロパティパレットからの呼び出し以外に、この[素材]パレットで呼び出すことも可能なので覚えておくと便利です。テキストを入力せずにフキダシだけを呼び出したい場合などは[素材]パレットから原稿上にドラッグ&ドロップすると手間が省けますよ。

■定規素材
素材として「定規」も揃えられています。これらは単純な図形だけでなく、複雑な形状のものや

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枠線定規などのパターンが用意されています。

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4コマ漫画などの定型パターンも用意されています。

■自由にフォルダを追加する
自分で撮りだめした写真などをいれたピクチャフォルダなど、OS上で作成したフォルダも[素材]パレットに追加してみましょう。

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[メニュー]ボタンをクリックしてメニューから[外部フォルダを参照]をクリックします。必要なフォルダを選択すれば[素材]パレットに指定したフォルダが表示されます。

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jpegなどの画像ファイルはサムネイルが表示されます。ここから原稿上にドラッグ&ドロップして原稿に読み込むことができます。

■ユーザーフォルダ
あらかじめ用意されている素材だけでなく、コミスタで作ったページファイルやレイヤーやレイヤーフォルダなども[素材]パレットに登録できます。例えば、同じ背景を流用することがあるのなら、レイヤーフォルダに格納して、[素材]パレットに登録してしまいましょう。

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このようにして、[素材]パレットでは膨大な素材だけでなく、自分が用意した素材も登録することができます。ユーザーフォルダの内容は[素材]パレットを使えば使うほど育てられいき、もっともっと自分の使いやすい素材が増えていきます。必要なものを厳選して、自分だけの[素材]パレットを作り上げましょう。

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【極!ComicStudio】11_トーン[レイヤー使い分け]編

[極!ComicStudio]は以前、FilnというSNSで連載していたComicStudioの機能をさらに詳しく使い込んでいくための講座です。このBlogに転載しましたのでご活用ください。基本的な使い方はhttp://tech.clip-studio.com/howto/comicstudio/indexにも掲載されています。

コミスタでトーンを貼るときは様々な方法が用意されています。それらの違いはいったい何をもたらしてくれるのでしょうか。「極!ComicStudio」11回目はレイヤーの種類の使い分けによるトーンの使い方を極めてみましょう。

■トーンレイヤーにトーンを貼る
コミスタを使っているユーザーならまずトーンを貼ったことがないという方はいらっしゃらないでしょう。それほどに、漫画原稿を制作するときにトーンは重要なモノになっています。コミスタではこのトーンをレイヤーの種類によって使い分けることができるようになっています。

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[素材]パレットからトーンをドラッグ&ドロップして貼り付ける方法だと、[トーン]レイヤーが作成されます。これは1種類のトーンにつき、1枚のトーンレイヤーが必要です。

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同じように、[選択範囲ランチャー]から選択する[簡易トーン作成]機能では網点トーンなどが簡単に作成できるようになりましたが、ここで作成されるのも同じく[トーン]レイヤー上のトーンです。

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[レイヤー]パレットでは[トーン]レイヤーはこのように表示されています。ここで作成された[トーン]レイヤーはレイヤーのプロパティでトーンの濃度や内容を設定することができます。

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[トーン]レイヤーを使うメリットは、トーンの種類ごとに後から修正が可能な点です。

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この作例で特定のトーンにだけ変更をかけてみましょう。

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75ライン15%の網点トーンのみ、濃度を60%に変更しました。他のトーンは影響を受けていません。

トーンレイヤーを利用すると、トーンの種類ごとにあとから一括してトーンの修正をかけることができます。もちろん、トーンの貼り替え機能を利用することもできるので、柄なども含めてすでに貼り終えたトーンそのものを入れ替えたり、調整するような変更が行えます。

■グレー対応ラスターレイヤーにトーンを貼る

グレー(8bit)のラスターレイヤーを作成して、[減色手法]を[トーン化]することでトーンワークを実現することもできます。

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カラーパレットなどでグレーを調整して陰影をつけ、[減色手法]を変更します。

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この方法でトーンを作成すると、1枚のグレー対応ラスターレイヤーに様々な濃度のトーンが貼れるようになります。ただし、1枚のグレー対応ラスターレイヤーでは、同じ線数の網点トーンなどに限られます。

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この方法でトーンを貼ると、[フィルタ]の[画像補整]でトーンの濃度を変更することができるようになります。[明るさ・コントラスト]や[トーンカーブ][レベル補正]などを利用した調整が行えるので、画像処理系のソフトを使い慣れているユーザーには、アナログのトーンワークでは考えられなかったような処理を行うことができます。

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また、覆い焼きツールを使った光の表現など、デジタルならではの表現をトーン化することも可能です。

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コミスタではトーンレイヤーとグレー対応ラスターレイヤーの使い分けで、従来のアナログトーンで行っていたような削りワザを再現したり、デジタルならではの表現を実現できます。

新しいトーンの表現力を追求してみるのも本当に楽しいですよ。ぜひチャレンジしてみてください。

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【極!ComicStudio】極10 3D機能編

[極!ComicStudio]は以前、FilnというSNSで連載していたComicStudioの機能をさらに詳しく使い込んでいくための講座です。このBlogに転載しましたのでご活用ください。基本的な使い方はhttp://tech.clip-studio.com/howto/comicstudio/indexにも掲載されています。

コミスタの3D機能はComicStudioPro/EX 4.0に搭載されています。Proでは「3D下描き機能」EXでは「3DLTレンダリング機能」です。「極!ComicStudio」10回目はこの3D機能のプロパティの扱い方を極めてみましょう。

■3D下描き機能/3DLT機能

3D機能を使うときは、[ファイル]メニューから[読み込み]-[3Dファイル]で3Dファイルを読み出します。

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オブジェクトが画面上に表示されます。まずはプロパティパレット([3Dワークスペース]タブ)で[オブジェクト]を選択した状態の画面です。

■消失点の操作
[プロパティ]パレットで[カメラ]を選択すると、画面の消失点などを調整することができます。ここで操作するのは画面上に見えているグリッドであることに留意しておきましょう。画面上に見える消失点を操作してみましょう。

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[プロパティ]パレットで[カメラ]を選択した状態。デフォルトの状態では青い[+]マークが表示されています。これが消失点です。パースペクティブなどで利用されるものです。

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青い[+]マークをドラッグしてみます。消失点が移動して、パースが変化しました。中央にある赤い[+]マークが視点です。カメラの中心になりますので、画面の中央になるように調整するとよいでしょう。あえて視点を画面の中央に置かないアングルではその限りではありませんが、視点が画面中央からずれるほど、パースが不安定に見える原因にもなりますので注意しましょう。

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消失点を原稿用紙外に出したい場合は画面表示を縮小させましょう。

■オブジェクトハンドル

[プロパティ]パレットでオブジェクトを選択すると、オブジェクトハンドルが出現します。このハンドルを操作することでオブジェクトを操作することができます。

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[プロパティ]パレットのそれぞれのスライダーの意味がわからないときは、このハンドルを利用すると、視覚的にスライダーの数値を把握することができます。

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赤い三角マークをドラッグしてみましょう。スライダーの[上下]の数値が変化しますね。ここではオブジェクトを持ち上げると、[上下]の数値はーになります。

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逆に、オブジェクトを赤い三角マークで下げると[上下]の数値は+になります。ほかの緑赤青の三角マークも同様にオブジェクトを左右・上下・前後に移動させることができます。緑赤青のリングをドラッグすると、オブジェクトが垂直・水平・左右に回転します。

■グリッドを活用

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[カメラ]を選択してグリッドを真横から見えるように[回転]の[垂直]の数値を0にしてみました(デフォルトではこの数値が15になっているので、上から見下ろした俯瞰の状態になっています)。

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オブジェクトを選んで[接地]ボタンをクリックすると、オブジェクトがグリッド上に接地します。

3Dオブジェクトを操作するときは、[カメラ]か[オブジェクト]を選択するようになっていますが、[カメラ]で操作するのはこの[グリッド]の部分になります。オブジェクトは[グリッド]とは別に操作することができるのですが、第8回で紹介したような3D機能とリンクしたパース定規を利用するときなどは、このグリッドとオブジェクトを同時に稼働させた方がよいでしょう。

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[カメラ]の水平回転を操作すると消失点が移動します。グリッド上でオブジェクトを回転させなければ

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3D機能とリンクしたパース定規でこの消失点を利用した直線を引くことができます。

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[プロパティ]パレットで[横][縦][正面]グリッドボタンをクリックして、グリッドを表示させると、いま3Dワークスペースでどのようなパースが表されているのかがよくわかります。

3D機能を利用する場合は、[カメラ]と[オブジェクト]が別のものとして操作されると考えましょう。感覚的にややこしい場合は、[カメラ]の操作とは[グリッド]を調整すること捉えるもよいでしょう。パースペクティブの概念なども利用することになりますのでちょっとややこしく感じるかもしれませんが、3Dワークスペースを操作することで、パースペクティブについての立体的な理解の助けにもなります。ぜひ活用の幅を広げていってください。

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【極!ComicStudio】09_その他定規編

[極!ComicStudio]は以前、FilnというSNSで連載していたComicStudioの機能をさらに詳しく使い込んでいくための講座です。このBlogに転載しましたのでご活用ください。基本的な使い方はhttp://tech.clip-studio.com/howto/comicstudio/indexにも掲載されています。

コミスタで扱える定規はまだまだあります。「極!ComicStudio」9回目は「平行線・放射線・同心円定規」と「対称定規」を極めましょう。

■放射線定規
放射線定規は[定規]メニュー→[特殊定規]の中から選びます。集中線を描くためのツールなのですでに使われている方も多いでしょう。

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放射線定規の中心点は[定規選択]ツールで移動させることができるのですが、キーボードの[Q]キーを押すと、マウス(ペンタブレットのスタイラス)ポインタの位置で中心位置を指定することもできます。

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放射線定規の中心位置を[Q]キーで設定すると、通常描画用定規の回転(拡大縮小)の中心位置も同じ場所に移動されます。この機能を使うと、おもしろい効果を作り出すこともできますよ。

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ベクターレイヤーに描いた絵は、定規に変換することが可能なので、定規のショートカット[a]左回り[s]右回り[z]拡大[x]縮小を利用してこんな絵だって描けますし、幾何学模様などにも活用するとおもしろいですよ。

放射曲線定規
[放射曲線定規]はComicStudio 4.0で新登場の集中線ツールのなかでもとても強力なメンバーです。

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パスを利用して集中曲線を描くことができます。集中線に較べると滅多に使わない方も多いと思いますが、たまに使うものであっても、そのときに簡単便利に描けるというのは本当にありがたいものです。

■平行線定規
平行線定規は流線などを描くときに使える便利ツールですが、少し注意しなければならないこともあります。

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流線を描くときの角度です。この図のような角度では目立ちにくくなりますが

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水平垂直に近い角度になると、ジャギーがどうしても目立ってしまいます。白黒2値で原稿を作成する宿命とも言えますが、やはり気になるところです。打開策の例を紹介しておきましょう。[グレー対応]レイヤーを用意して、減色手法を[減色しない]に設定します。ペンツールオプションの[アンチエイリアス]をONにして、ジャギーを目立たなくする方法です。

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印刷時にグレーに対応していない場合はレイヤーオプションの[減色手法]を[疑似階調]に指定します。

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これで印刷上のジャギーを目立たなくすることができます。ジャギーの対策を考える場合は、原寸の印刷原稿の確認を必ず行いましょう。どうしてもPCの画面上で拡大して見る原稿と、実際の原稿では見え方に差が出ます。その差をきちんと理解した上で原稿を作成することが大切です。

■同心円定規
こちらもComicStudio 4.0で新登場の機能です。

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同心円を素早く手軽に描くことのできるツールはアナログツールにはありませんが、この機能で回転物なども素早く描画できますね。同心円定規はもちろん楕円にも対応しています。

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これらの特殊定規は様々な組み合わせかたで、いろんな効果を作ることができますよ。

■対称定規
こちらもComicStudio 4.0で新登場の機能です。[定規]メニュー→[対称定規]から線対称や複数点対称の定規を選び、対称なオブジェクトを作画できるようになります。

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シンメトリーや幾何学模様など、様々な用途に利用できそうな定規です。直線定規を回転する中心点と対象定規の中心を同じ位置にして、この二つを組み合わせる、おもしろい集中線の描き方を紹介しましょう。

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12点対称定規を作成したら、直線定規の回転の中心点をあわせて(マウスカーソルを中心点にしたい場所に移動させて[Q]キーを押下すると定規の中心点が移動します)、[z][x]キーで回転させた直線定規([環境設定]-[ページ]-[定規]で回転角度を調整できます)で集中線を描きます。対称定規が同じパターンを12点描画していくので、30度ごとに同じパターンの集中線を作ることができます。

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フラッシュ効果などで、同じパターンの繰り返しを使いたい場合に定規を組み合わせて描画してみましょう。いろんな定規を組み合わせて利用することで、アナログ作業ではできなかった描画も可能になってきます。自分だけの組み合わせも編み出してみてください。

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